NHK プロフェッショナルから学ぶ!番組に登場するのは、誰もが認める、その道のプロ。斬新な試みに挑戦し、新しい時代を切り開こうと格闘中の挑戦者であり、数々の修羅場をくぐり、自分の仕事と生き方に確固とした「流儀」を持っている仕事人たちです。
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映画道楽 |
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まるごと星5つ |
日本には真のプロデューサーはいないという。
確かにアメリカ型のプロデューサーは見当たらない。
土壌がちがうから当たり前だが、星の数ほどいる(自称を含めて)日本のプロデューサーのなかで一割程度は本物がいると思っている。
彼らは総じて、変なカンどころを持った奴である。
この本を読むと、鈴木氏が稀有のプロデューサーであることがわかる。
本文はもちろんのこと、いしいひさいち氏の表紙、帯のコピー、裏帯の抜粋、タイトル、あとがきもまるごと完成度が高い。
変な人生論や精神論の本を読むより、ずっとこっちの方が元気が出るし工夫があるし、真理がある。
この人はものづくりが何であるのかとてもよくわかっているのだろう。
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映像の勉強になりました |
鈴木プロデューサーによる各監督の特徴・好み・癖の列挙・比較が面白かったです。
特に映画『耳をすませば』において絵コンテは宮崎さんだけれども、
監督は故・近藤喜文さんの特徴がよく出ているとの観察は勉強になりました。
つまり宮崎さんは時間と空間を無視する傾向があるのに対し、
近藤さんは時間と空間の正確さを追求するタイプだそうです。
それからアニメ『アルプスの少女ハイジ』において
同じ場面で柵の大きさが次第に変わってくるとの鈴木さんの発見に驚愕しました。
アニメ各シーンを1枚1枚見ていくことで各監督が空間をどのようにとらえているのかが見えてくるそうです。
勉強になりました。
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スズキサン! |
鈴木さんの事が気になったのは、いつ頃からだったろう?と、本を読み終えた後に考えてみた。
存在は、知っていた。ジブリ作品の制作ドキュメンタリー番組で、宮崎駿や高畑勲の隣にいつもいる人だった。でも、名前までは覚えられなかった。
スズキサンの名前をきちんと覚えたのは、宮崎駿著「出発点」を読んだ時だったように思う。その後、「もののけ姫はこうしてうまれた」を見て、この人に興味を持った。
この「映画道楽」では、好きな映画の話や、宮崎・高畑両氏と共に映画を作るという事や世に出す事について、勉強した事・失敗した事・抜群の頭の良さで苦難を乗り越えた事などが書かれている。「抜群の頭の良さ」というのは、私の表現だが、本当に要領が良くて、分析と賭けが恐ろしく正確な人だ。
「女房役」という言葉があるが、鈴木さんは同時に「夫役」もこなしていると思う。この様な希有な人だからこそ、惹きつけられて止まない。
2006年4月28日18時56分
時点のものです。



